2017年7月23日日曜日

 梅雨


梅  雨


シスターL

 日本には、春、夏、秋、冬の季節があります。そのほかに梅雨という季節があると天気予報の方が言っていました。春にもはいらない夏にもはいらない1か月半をいうそうです。 6月から720日ごろまで。露入りとか露明けとも言います。露という言葉に私たちは特別な思いがあって、みそ汁やお澄ましなどを私たちの子供の頃は“お露”と言いました。露に“お”を付けて丁寧に言ったのですね。今はポタージュスープとかコンソメスープとかと同様に“スープ”というカテゴリーに中に入っております。

 
この梅雨真っ最中の622日は私たちの修道会の創立記念日でした。今年で66年になります。創立者は観想修道会を出て宣教会をつくりました。創立者のこと修道会のことなどを寮生に話すために東京修道院からきてくれました。たいていの修道会は伝統ある修道会で何年も前に創立されました。創立者を直接見ることはできなかったと思います。その代り積み上げてきた歴史があります。私は創立者に4回会いました。一番初めは入会前で、ちょうど創立者であり総長であるこの方の公式訪問の時でした。私は知らずに訪問しました。一人の女性への尊敬のまなざしと、そわそわとした喜びがその時は理解できませんでした。



福者御聖体のマリア・イネス・テレサ
 2回目にお会いした時はもう入会していました。修練女でした。前の方の席から私の名前を呼んでくださいました。“どこにいますか”と聞いて下さり私は恐る恐る手をあげました。その時も事の重大さをわかっていませんでした。最近、やっと創立者に会うということは大変なお恵みなのだとわかってきました。修道生活は時に不透明であり不正確の中を信仰によって歩んでいきます。やはり前を歩く確かなお手本が必要です。又、修道会の内的外的必要の為にも大切なことです。黙想の時、神父様に、私は創立者にあったことがありますと言った時それは大きなことだと言い、気づくきっかけを与えて下さいました。

 
天正少年使節の一人中浦ジュリアンは、やがて司祭になり殉教し
ました。殉教の時“私はローマを見た”と叫びました。そのようにあなたも「私は創立者にあったと叫びなさい」と言いました。見たこと聞いたことをのちの姉妹たちに語らなければならないと言われました。2008年“福者ペトロ岐部司祭と187殉教者”の一人に挙げられた中浦神父様にお取次ぎを願いましょう。


 今年のこの季節の雨は各地で大変な被害をもたらしました。避難生活を余儀なくされている方々もいらっしゃり心が痛みます。お見舞い申し上げます。修道院では昼食の後、被災された方々のためにいつもお祈りをささげております。この祈りが速やかに届きますように。

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