2017年10月28日土曜日

秋の一日

秋 の 一 日

シスターL

 「ねえちゃんがファッション雑誌を買ってきて家族全員驚いた秋」 朝日歌壇に載っていました。皆さんはどんな秋を体験しているでしょうか。私の秋のある一日は養成院の姉妹二人が誓願更新をしたことです。かつての自分を思い出させてくれました。遠い遠い昔のような、また今のような不思議な感じでした。私たちの創立者は言っています。「神から与えられた特別な恵み、すなわち、ご自分の花嫁、ご自分の愛する者となるよう、自分自身を奉献するように呼び掛けてくださったことに喜び溢れるのです。値しないのに選ばれたので、心から無限に感謝しながら、思わず竪琴を響かせるように口から優しい愛の賛歌が出てくるのです」

 3年後彼女たちは終生誓願を立てます。今はいろいろな経験と勉強に励んでいます。日本の文化、日本の習慣、日本の気候、これらを受け入れるのも大変な時もあるでしょう。ゆっくり、ゆっくり、まずは順応してくださいね。それが私の願いです。そして、それからあたりを見回していろいろなアイデアを出してください。応援しています。この修道会も彼女たちに託されるのは確かです。でも重くならないでください。神様が担いますから。

 私たちの現総長は有期誓者に向かって手紙の中で言っています。「あなたは修道会の大きな喜びです。なぜなら、エネルギー、情熱、力、ダイナミズムを与えて下さる方です。このように続けて下さい。業に塩味を付けて下さい。病気や年取った姉妹を力づけて下さい。彼女たちをあなたの力で支えて下さい。彼女たちを助けて下さい。どんなことにも失望しないでください。修道召命を感じた若い時に抱いていた理想に対する大きな情熱を、持ち続けて下さい」

 養成院の5人の姉妹は日本に来て5年目に入りました。私達に大きな希望と慰めを与えています。日本に着いて最初に食べたものはおにぎりです。昆布と梅干のおにぎり。昆布の方がおいしかったそうです。ご飯は何の味もしなかったそうです。今では納豆も、とろろも食べます。ありがとう。日本に来てくれてありがとう。