2018年1月25日木曜日

寒中お見舞い申し上げます

寒中お見舞い申し上げます
スターL
お正月も終わり、新しい年が歩き始めました。各地で雪の被害が報道され心が痛みます。この冬私たちは日本の草創期を生きてくれた姉妹二人をなくしました。重しが二つとれてしまった様な気がします。心から永遠の安息をお祈りいたしました。
私たちの寮生が去年シェラレオーネにボランティアに行ってきましたのでその時の報告を読んでください。
シェラレオーネでの体験
 私は今年の夏休みを利用して、西アフリカのシェラレオーネ共和国に行ってきました。なぜシェラレオーネに行こうと思ったのかと言いますと昨年私の住んでいる寮の隣にある修道院から一人のシスターがいらっしゃってシエラレオーネのお話をして下さったからです。そのシスターのお話をきいてから1年以上いきたいと想い続け今年の夏にやっと念願がかないました。
 行きは羽田空港からフランスを経由し、シェラレオーネに入国しました。現地の空港は意外と綺麗で驚きましたが、これが首都の空港だと考えるとやはり質素なものでした。しかし私の心は高揚し、これからどんな人と出会いどんな経験が出来るのかといった希望に満ち溢れていました。 空港では現地のシスター(メキシコ人と日本人)に暖かく迎えられて、車でマンゲブーレという村の修道院へ移動し、次の日から早速仕事が始まりました。

 仕事は日本からの支援物資の荷解きと仕訳、職業訓練センターで作られているガラ布(シエラレオーネの伝統工芸品)を使ったバッグやポーチの梱包。学校の授業で使うアルファベットの作成、首都近郊で発生した洪水によって被災した現場の清浄活動と、仮設キャンプの訪問などです。私は英語があまり話せないのですが、シェラレオーネの人たちや修道院のシスターは本当に優しく接してくださいました。シェラレオーネの人たちは貧しいけれど本当に心が温かくて{豊かさ}というものはお金だけではないのだと強く感じさせられました。
 シェラレオーネは{世界で一番寿命が短い国}と言われていて、実際に私も目で見て明らかな栄養失調の子供たちがいました。「おなかすいた。何か持ってる?」「学校に行きたいから、お金ちょうだい」私はそんな言葉を言われて本当に心が痛みました。でも今物やお金をあげても一時的なものであって根本的な解決にはなりません。だからこそ、シスターたちが全力で力を注いで下さっている「教育」が必要だと感じました。

シェラレオーネでの3週間は本当にあっという間でしたが、自分の中で何かが変わった気がします。自分がこの国の為にできることを見つけ、お世話になったシスター方に恩返しができるようになったころ、またぜひ足を運びたいです。
加藤陽和